甲冑師の紹介


甲冑師 熱田 伸道

Armourer Supervisor Shindou Atsuta

1948年(昭和23年) 4月 東京都足立区生まれ
1981年(昭和56年)甲冑制作活動始める。
1991年(平成3年) 甲冑師としてデビュ-し現在に至る。
2002年(平成14年)名古屋市中川区荒子観音寺
          前田利家公甲冑復元及び推定復元
2004年(平成16年)前田利家公甲冑シンポジウム(6月 名古屋市中川区役所)
2005年(平成17年)第一回東海甲冑新作展(犬山城郭内「茶室」)
2007年(平成19年)第二回東海甲冑新作展(名古屋城西の丸会館)
2009年(平成21年)(財) 致道博物館 庄内藩酒井家二代家次公甲冑修復

なぜ甲冑師に?

小学生の頃から歴史が好きで、特に『戦国期』に登場する人物と戦いに興味がありました。作ってみようと思ったのは33歳の時、端午の節句の時でした。
「子供に甲冑を着せたい!」と思い、販売されているものを探したが気に入ったものがなく... それなら自分で作ろう! と思い立ちました。
五月人形を解く事から初め、その後一宮在住の甲冑師と出会うことができ、作っては持ち込み、教えを請う日々を続け、手直しの連続だったが、7.8年にしてやっと時代考証の点で文句を言われなくなった。その後、甲冑師としてデビュ-し現在に至っております。

(写真は子供甲冑です。販売はこちら

甲冑の魅力を知り楽しめる、アルモデルキットの開発

日本でも数少ない甲冑師として、毎年新作を製作しています。
当時の技法を守り製作する甲冑をはじめ、現代武将が製作着用できる軽量甲冑(アルモデルキット)の販売・製作アドバイスなどにも力を入れ、冑・面具を中心に『戦国期』の推定復元を行い販売しています。
調査研究では、2002年に発見された前田利家公の甲冑の検証と修復はじめ、酒井家次公、加藤清正公の甲冑の検証・修復を手がけたことから、技術が認められ日本全国から修復の依頼をいただいております。
また、甲冑師育成(東海甲冑師会の発足)や講演会等を通じ、日本の伝統文化を後世に伝承する活動もしています。

 

東海甲冑師会

本会は尾張名古屋市を中心に、防御として完成された当世具足(室町末期~江戸初期)を主とした制作方法・技術を習得し後世に伝承することを目的に発足しました。
現在、名古屋市、清須市、犬山市、小牧市、江南市、関市、岐阜市、蒲郡市、刈谷市、鶴岡市で活動する甲冑師・AL甲冑師と、それをめざしている十数名と共に、日本の伝統文化・工芸に携わることを誇りとし後世に伝承するため研鑽しております。

発足:2002年1月(平成14年 皇紀2662年)


主な事業と目的
技術の伝承|甲冑の制作方法、技術を習得し後世に伝承する。
文化・歴史の継承|甲冑制作を通じて年齢、性別を問わず会員同志の親睦と交流を図る。
地域貢献|甲冑制作の技術を活かし歴史イベント、歴史資源に基づいたまちづくりなど地域の活性化に協力する。

東海甲冑師の道「心得」

鉄製にて室町末期~江戸初期の当世具足一領を制作する。塗りは漆またはそれに準ずるもの。
数種類ある形式の具足から自分の好みの一領を選び、着用者の体型に合わせ制作する。
機能性に無理なところが生じた場合は箇条書きにして次回制作に活かす。

鉄製にて三十二間の筋冑を制作する。塗りは漆またはそれに準ずるもの。南北朝時代から軽量で強度を追求してきた筋冑、完成に至る六十二間の基本となる三十二間を制作しその構造を掌握し、完成後着用しその機能性を確認する。

東海甲冑師会の甲冑師は、あくまでも実践的を第一とし、着用者の身体に合わせ動作が容易であるよう合理性、機能性を追求することを目標とする。

室町末期から江戸初期の具足の知識を会得すること。

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